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2007年6月 1日 (金)

利便性の功罪(2)

 新商品のサイクルというものがある。 大型耐久消費財の代表である自動車は、欧米に比べて短いとはいうものの数年の間をおいて発表されているし、衣料品も年毎の発表と相場は決まっている。

 そうしたものと直接比較するのは間違いかもしれないが、近年の食料品事情はどうしても納得が出来ない。
特に顕著なものはビールと即席めんだ。 春夏秋冬の各季節限定に始まり、ご当地バージョンやら有機やら無農薬、カロリーカットにプリン体云々…とうてい覚えきれない種類と量が数か月おきに出ては消え出ては消えしているビール。 おまけにこれらに“発泡酒”と“リキュール(第三のビール)”が加わり、良い表現ならば百花繚乱、悪く言えば無間地獄状態にある。

 ビールメーカーはシェア争いを勝ち抜く戦略として他社に先駆けた嗜好の先導を狙い、消費者もまた選択肢の広がりと解釈して好意的な受け止め方をする。
 こんな滑稽な消費構造が蔓延しているのはこの国だけだ。 開発コストと広告宣伝費、派手な店頭販売イベントとプレミアグッズとやらの添付。
 それらはレギュラー商品の販売原価に反映され、欲しくもない商品のツケ(消費者の興味本位な要求)として余分な代金を支払わせているのだ。

 即席めんも似たようなものだ。 結局は定番商品のみが生き残り、去年販売された商品名などは誰も記憶にない。 常時こんな様が繰り返されているのである。

 新商品がなければ売上は果たして落ちるのだろうか。 答えはノーである。 従来の目移りするような売り場環境に慣れてしまった消費者からは一時苦情が殺到するだろうが、それも慣れてしまえば同じことでメーカーは「食」のリーダーたる自信と誇りを持って無視をすればよろしい。 やがては賢い消費者の支持が得られるはずだ。

 ビールにしろ即席めんにしろ看板商品で食っていけないようならば、それはその商品が良くないからなのであって、大いに反省し改良に努めるべきであろう。 社会に対して責任を持て、ということだ。

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